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考えかた

いにしえの地を守り、育てる。

その昔、亀岡の地は「赤い波の国(赤海→にのうみ)」と言われていましたが、神々の子孫たちが稲を作れるようにと、力を合わせて亀岡盆地の水を流し、豊かな田の国にしたという伝説があります。『アグリにのうみ』の名は先代への感謝と、私たちの決意を表しています。百姓を「おおみたから」と読む美風のあるわが国の農の力を、もっと引き出したい。太古から脈々と受け継がれてきた歴史を現代に活かし、土地を守り、次の世代へとつないでいくことが私たちの使命です。盆地独特の気候、山のミネラルを含んだ水、肥えた土が、おいしい作物を作る。ブランドである京野菜のほとんどを生産しているのは、この地が豊かであることの証しです。私たち『アグリにのうみ』は、この地で作ったおいしい作物をもっと多くの人に味わってほしい、亀岡の名を全国の人々に伝えたい。そして、農の素晴らしさを再発見してほしいと考えています。

農と水田が暮らしを守っている。

現在、日本の米農家の70%は兼業農家です。水田は主食の米栽培をしているということだけでなく、実は国土の環境保全に重要な役割を果たしているのです。日本の国土は海岸線から急にせり立っており、平野の部分が少ない。梅雨があって、台風が年に何回か襲い、国土はその度に大洪水の危機にさらされてきました。この大洪水の災害を未然に防ぐ役割を担ってきたのが日本の水田です。水田は水の保水に優れており、山から一気に降りてくる水を和らげる働きをすることでも知られています。他にも、土壌浸食防止機能、土砂崩壊防止機能があり、地すべりなどの被害を防ぐ、砂防ダムの役割もあります。この大切な営みが日本の原風景だけではなく、日本人の心も体も育み、守っていく。いくら時代が変わっても、人が豊かに、強く、優しく生きていく原点からは「食」は切り離せない。人をどこまでも守っていく農業をしっかりと見守り、次の世代にも、その次の世代にも脈々と受け継いでいかなくては、と思っています。

農業を夢のある仕事に。

生まれ育った亀岡で農業に携わっていると、農家のみなさんから「どんな肥料を使ったらいいのか」、「この土壌に何が足りないのか」など、さまざまな相談を受けることがあります。肥料・農薬・農業機械・農業資材を扱う事業での経験を活かして、より農業の活性化を図るために設立した『アグリにのうみ』を、自分が70歳になるまでにビジネスの仕組みを整えて、誰にでも任せられるような企業にしたいと考えています。それが生まれ育った地への恩返しでもあり、農業の未来を開くことにつながると思うからです。地域の人々が「食を支えているんだ」という誇りを持って、日々、楽しみながら仕事に励むこと。目立たないけれど、手をかけた分だけ応えてくれる、ときには猛威をふるう自然と共に生きていくこと。困難もあるけれど、みんなの力で乗り越えていく、そんなつながりを作るお手伝いをすることが、私のミッションであると信じています。